どーもこんにちは。貯金ブロガーのキック(@kikumer)です。
僕は20歳の頃に貯金にはまり、現在26歳ですが、すでに1200万円の貯金ができました。
この間特別なことはしておらず、ただ節約と貯金管理でお金を貯めてきました。
しかし、ここまで貯めてきて「1,000万貯金する!」と意気込んでいた時の気持ちと、今の現状とで少しギャップがあることに気づきました。
今回は、貯金をバリバリやってきた僕だからこそ語れる、貯金のデメリットについてお話しさせていただきます。
家族で世界一周するために貯金1,000万貯めた
僕がなぜ1000万円もの大金を25歳時点で貯めたかというと、家族で世界一周しようと決めていたからです。
これを決心したのは大学生の頃で、学生の頃から授業以外の時間はアルバイトをやりまくり、学生ながら最高で月40万円を稼いだ月もありました。
また会社員になってからも、年収相場よりも低いアパートに住み、節約を繰り返しました。
おかげで25歳時点で1200万の貯金を手にし、「これで当分は死なないだろう」と判断し、そのまま脱サラしました。
今はわりと自由に仕事もできており、有意義な暮らしをしています。
僕の場合、貯金の恩恵受けまくりで、マジで貯金しておいて良かったなと思っています。
1000万円貯金がある安心感はやっぱり大きいです。
ただ、同時に貯金によるデメリットもあるなあということを最近感じるようになりました。
1000万貯めてわかった。貯金のデメリット6つ
僕が20歳から25歳までで1000万円貯金して気づいた貯金に注力することによるデメリットをお伝えします。
それは以下6つです。
- 貯金しても成長しない
- 貯めるのは大変、けど使うのは一瞬
- 銀行は実はお金の保証はしてくれない
- 貯めてもお金が増えることはない
- インフレで資産価値の減少リスクがある
- お金よりストレスが溜まることもある
貯金しても成長しない
若いうちから貯金に取り組むのは
- 将来必要なお金の準備ができる
- お金の管理の勉強になる
という点でとてもメリットがあります。
しかし、それだけです。
若い時の貴重な時間をお金を貯める時間に回してしまうのは、実はとても大きな損害になりかねません。
例えば
- 毎月1万円を貯金して10年で120万円を貯める
- 毎月10冊本を買って、10年で1200冊の本を読む
この2つはどちらも同じお金の金額の使い方ですが、この場合、どっちの方がキャリアアップができ、年収が上がり、人生が豊かになるでしょうか。
答えはおそらく後者ですよね。
20代の時は若く、吸収力の高い時期です。その時期に自己研鑽にお金を使うことは大人になってから大いに活きてくるはずです。
それを貯金のために節約してしまうのは、機会損失と言わざるを得ないかもしれません。
貯めるのは大変、けど使うのは一瞬
毎月コツコツ1万円を貯金すれば10年で120万円貯金できます。
こう考えるとすごいような気もしますが、お金は貯めるのは大変でも使うのは一瞬だったりします。
例えば結婚したら結婚式を挙げますね。日本の結婚式の平均予算は400万円なので、10年の努力の結晶はチリのように飛んでいきます。
ほかにも、車を新車で買ったら?住宅ローンの頭金にしたら?
120万なんてお金は影も形もなくなってしまいます。
それならば、もっと自分を磨くことにお金を使った方がコスパはいいかもしれません。
例えば不動産の本を10冊も買って読めば、もしかしたら住宅ローンを今より120万円安く購入する方法や物件を選べるかもしれません。
この社会で生きていく上で、知識は予想以上の武器になります。
多くの場面で、お金を知識に換金しておいた方が、結果手元に残るお金が多くなる場合が多いのです。
知識や経験は一度蓄えればなくなることはありません。しかし、お金は一瞬でなくなります。
この資産性の違いはのちの人生で大きく響くことになります。
銀行は実はお金の保証はしてくれない
銀行に預けておけば安心!
と思ってみんな口座にお金をぽんぽん放り込んでいますが、実は銀行は残金1000万円までしか保証してくれません。
過去歴史を振り返れば日本でも外国でも銀行が潰れたことはなんどもあります。
要するにお金の保証がないんですね。
貯めてもお金が増えることはない
日本の銀行の金利は0.001%
つまり100万円を預けても1年で10円しか増えません。
【関連記事】:貯金するならどの銀行?全国110行から厳選高金利銀行口座TOP3を紹介!
そのくせ、ATMなどの手数料を取られるので、銀行に預けているとお金はむしろ減っていくばかりです。
銀行の手数料高いなあと思って調べてみた。
日本の全世帯の平均貯蓄金額は1033万円。つまり1年でもらえる金利平均は100円ちょっと。
そして1年の銀行手数料平均は一人当たり2,952円。
つまり一人当たり2,800円は少なくとも毎年利用している銀行に払っている計算になる。
タンス預金のがマシかもw
— キック | 主夫リーランス (@kikumer) 2019年11月8日
貯金というと、銀行に預けてお金を増やすことをどうしても意識してしまいがちですが、銀行を盲信するのはやめた方がいいかもしれません。
インフレで資産価値の減少リスクがある
しかもインフレなどによって貨幣価値が下がれば、何もしてないのにお金が減ることになります。
もちろんインフレの逆(デフレ)になれば物価は下がるので、一概に損をするというわけではないのですが、どのみちそういうリスクがあるということは理解しておきましょう。
お金よりストレスが溜まることもある
貯金を無理に続けるとお金よりも先にストレスが溜まります。
僕の場合は貯金自体はゲーム感覚でできたのであまり苦にならなかったのですが、無理な目標を立ててそれに向かって努力をしようとすると、往往にして途中でバテます。
特にお金の管理や細かい作業が苦手な人にとっては、節約とか家計簿はただの苦行です。こういうものは続かないものですよね。
まあここに関しては
- 我慢しないこと
- 努力より効率を重視すること
- 目標を定めて貯金を楽しむこと
で解決できるので、きになる人は下記記事を参考にしてみてもらえれば嬉しいです。
▼①我慢しない方法▼
▼②超効率的な貯金方法▼
▼③貯金を楽しむコツ▼
貯金は全く意味がない?逆にメリットも語っておく
これだけデメリットだらけの貯金ですが、じゃあお金を貯めることに全く意味がないかというと、けしてそういうわけではありません。
なので、ここで貯金をするメリットについても触れておきます。
- 安心感がすごい
- 誰でもできる
- リスクが少ない
- 将来何らかのトラブル等に備えられる
1.安心感がすごい
貯金をすることでもたらしてくれる安心感はやっぱりすごいです。
生きていればなにかとトラブルに巻き込まれたり、漠然と将来を不安視してしまうことはあります。
しかし、自分の手元に1000万円あることがわかっていれば「まあ、なんとかなるだろう」と思うことができるようになります。
もちろん1000万だけで安心ってことにはならないのですが
お金が全くない状態よりかは、ある程度ある方が何かと心に余裕が出るものです。
2.誰でもできる
貯金なんてせずに自己投資しろ!
という言葉は一見とても正しいように思えるのですが、実は落とし穴があります。
例えばお金を貯金ではなく自己研鑽に使っていったとしましょう。
それによって全員が成功者になれるかというと、けっしてそうではありません。
「貯金なんて無駄!お金は自己投資に使ってなんぼ!」という人は、実際に自分がそうやってきて、成功している人だけです。
俗論に聞こえるかもですが、自己投資しまくった人が全て成功するかというと、そういうわけでもないので、イケイケの起業家風の人の意見を全て鵜呑みにしてしまうのは危険と言えます。
この場合、失敗している人(挫折した人)は「貯金はしておいた方がいいよ〜」というケースが多いのも事実です。
自分の人生を客観的に観察し、必要だと思う貯金をすることは、そんなに難しいことではないので、頑張れば誰でもできるという点は大きなメリットといえるでしょう。
3.リスクが少ない
銀行は保証してくれない。インフレのリスクがある。
とは言っても、所詮確率的にはかなり低いでしょう。
それよりも今いまで言えば、所持金を資産運用に回す方が損失のリスクは大きいともいえます(正確には知識なく、お金を運用することには危険がつきまとうということです)。
リスクなくお金を着実に増やしていける誰もができる手段!として、貯金は優れています。
4.将来何らかのトラブル等に備えられる
貯金があると、将来何らかのトラブルやすぐにお金が必要になった時に備えられます。
- 友人の結婚式
- 引っ越し
- 車やバイクの修理
- 新しい事業投資のチャンス などなど
貯金があればその時点での選択肢が広がります。
備えあれば憂いなし。
すぐ使えるお金を手元に幾らか用意しておくのは大事です。
【関連記事】:まずは貯金100万円を目指せ!100万あれば人生の9割のリスクに対応できる話
成功者は貯金しない
ちなみに余談ですが、イケイケの成功者は多分ですが、だいたいみんな貯金していません。
僕は独立してから年商○億の経営者!みたいな人と何度か会う機会を持つようになりましたが、今までそういう人で貯金をしているという人に会ったことはありません。
10人いたら10人、貯金じゃなくて資産運用とか自己投資をしています。
みんな自分にどんどん投資するのが楽しい!みたいな人が多いです。
人生をチャレンジングに楽しみたいなら、貯金なんて一切せずにガンガンいってもいいかもしれません(笑)僕はちょっと怖いのでできないですが汗
ちなみにちょっと話は逸れますが、お金をたくさん持っていれば年利4~5%くらいである程度安定して運用できるそうです。(少額でも、投資信託で年利3%くらいなら平均で回せる商品はいくつかあります)
この場合、1億円なら毎年4~500万円入ってきます。銀行なんかに預けてられませんよね笑
貯金はコスパが悪くもったいない作業だがゼロだと困る
冒頭のデメリットのところでも話しましたが、貯金という行為は実は人生においてかなりの機会損失を引き起こしています。
ただ、全くゼロでも身動きが取りづらくなり、生きにくくなります。
最低限のお金は手元に用意しておくことをおすすめします。
20代で独身なら100万、既婚なら世帯で300万は欲しい
これはぜひFPなどに相談してライフプランとともに必要貯金を計算して欲しいのですが
まああくまで目安でざっくりいうと、20代の人なら
独身なら100万円、既婚なら世帯流動資産が300万あればいいかなと思います。
逆にこれ以上は無理して貯金しなくてもいいかなと。(もちろん何かしら目標がある人は別ですが)
貯金が全くないと、ちょっとした入用の時にも困ります。20代で考えられるイベント(入用)といえば
- 結婚
- 出産
- 知人・親戚の結婚
- 車の購入
とかでしょうか。
自分の結婚はうまくやればご祝儀とトントンくらいで収められるので、それを考慮してだいたいこの金額があれば安心して過ごせるかなと思います。
もちろん20代なら貯金ゼロでも生きていけると思いますし、そういう生き方もアリだと思います。
ただ、そんな精神論で生き抜ける人は多くはないと思うので、あくまで目安として、これくらいで考えておくといいでしょう。