という人向けの記事です。
貯金の基準ってよくわからないですよね。
僕もお金がなかった時期は、「いくら貯めればいいんだ?」と漠然と不安になってたことがあります。
そんな方に、僕がお伝えしているのは、
とりあえず100万円の貯金を目指しましょう!
という話です。
実際、100万円あれば次のような現象が起こります。
- 心に余裕ができる
- 想定できる一通りのリスクには対応できる
- 生命保険が不要になる
100万円の貯金が、実際具体的に人生に何をもたらしてくれるのかを解説していきます!
この記事を書いた人
キック(@kikumer)
学生時代貯金がマイナス30万円になったことを機にお金の大事さを痛感。そこから奮闘し、25歳で1200万円貯まったので脱サラして家族で田舎に移住しました。現在は主夫兼在宅ワーカーをしています。
人生で想定できるリスク一覧とそれにかかる費用
人生において経済的リスクにさらされる時ってどんなケースでしょうか。
ぱっとあげてみました。
- 病気や怪我を負うリスク
- 働けなくなるリスク(就業不能)
- 収入がなくなるリスク
- 死ぬリスク
- 負債リスク
それぞれ100万円で対応可能なのかどうかを見て行きましょう!
病気や怪我を負うリスク
まず大前提として、100万円の貯金があれば生命保険に入る必要はほぼ無くなります。
これは実際に確率論で見ると見えてくる数字があるので少し解説しますね。
交通事故で怪我をする確率と費用
まず、もっとも人生で大きなリスクってなんだと思いますか?
実は、交通事故に遭うリスクなんです。
2019年の交通事故発生件数は38万1002件、そのうち死者数は3215人です。
つまり1年間で交通事故に遭う確率は0.003%、それで死ぬ確率は0.00002535%となっています。
これは1992年から毎年減少傾向にあって、今後も自動運転などの導入でさらに下がっていくことが考えられます。
入院する確率と費用
入院する確率って全体で約10%と言われています。
こう考えると少し高い気がしますが、90歳以上の確率がほぼ50%なので、そこに引っ張られている感はあります。
20代では基本5%未満、30代~50代でも10%を上回りません。
入院時に自己負担する金額の平均は22万円
病気や怪我で入院するとして、よく何百万円というお金がかかりますと言われますが、はたしてどうなのでしょう?
最初に把握しておかないといけないのは、日本人は公的保証に守られているということです。
健康保険に入っている人であれば次の保証が受けられます
- 公的医療保険(医療費の7割を国が負担)
- 高額療養費制度(70歳未満の現役世帯は3割負担)
- 傷病手当(入院で収入が減った時の保証。標準報酬月額の3分の2が支給)
- 出産一時金(42万円)
- 子供の医療制度(自己負担2割、無料の自治体も多数あり)
- 公的介護保証(【40歳から介護保険料を収める】月49,700円〜358,300円まで状態に応じて支給)
参照:https://hoken-kyokasho.com/couteki-matome
これだけ手厚い保証がすでにあるということをまずは知っておく必要があります。
そう思いますよね。僕もそう思ってました。
しかし、実際に1度に入院して支払う自己負担額の平均は22万円で済むんですね。
公的機関の数字として出ていて、なんと入院する人の97.3%の人は100万で自己負担が足りることになります。
参照:令和元年度 生活保障に関する調査(速報版)
つまり、生きてるうちに怪我や病気で入院して、そのうち自己負担額が100万円を超える確率は0.27%、1000人に2人、限りなくゼロに近いわけです。
これが、100万円あれば9割のリスクを回避できるという大きな理由の1つになります。
先進医療は全額自己負担だから保証は必要?
確かに、先進医療という、国が健康保険の対象とするか審査している段階の医療技術は、受ける場合は全額自己負担となってしまいます。
しかし、ここも実は落とし穴があります。
先進医療は厚生労働省が発表しているのは現在(2020年2月27日時点)で87種類です。参照:厚生労働省HP
また、国内で先進医療を受けられる機関も限られており、ぶっちゃけめったに受けることはないと言っていいと思います。
実際に、先進医療技術は平成29年で3万人以上が受けていますが、そのうち半分の14,433件は白内障の手術(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術)であり、費用も平均で581,224円です。
次に多い陽子線治療では、がくっと下がって2,319件しかありません。参照:富国生命のデータ
先進医療実施件数3万件というのは多いと感じるかもしれませんが、単純計算の確率で言えば、1億人のなかから先進医療が必要になる確率はわずか0.025%、4000分の1の確率というわけです。
4,000人に一人が58万円払わないといけないリスクに対して、月1,000円も払ったりしますか?しないですよね?
先進医療は全額自己負担とは言え、平均で100万円を超えることはほとんどありません。最大でもオクトレオチド皮下注射療法の5,410,269円(しかも年間一件しか実施してない)です。
この保証に最大で1000万とか2000万の保証をつけてる人はとても多いですが、はっきり言って無駄と言わざるを得ません。
生命保険は基本的に人生のアンラッキーに備える保険ですが、そのアンラッキーはほぼ100万円あれば死なないようにできているということです。
それにすら保険で備えておきたいなら別ですが、もっとも確率が高い交通事故に備えるために道路を歩かないって人はいないので、結局あまりおすすめはできません。
【関連記事】:生命保険が基本的に無駄な理由を解説します
働けなくなるリスク(就業不能)
会社員の人の場合、身体的、精神的問題で途中で働けなるリスクが存在しますね。
しかし、これも実は公的保証がこれだけ存在しています。
傷病手当 | 業務外の怪我や病気で働けずに給与を受け取れない場合などに、1日に給与の3分の2を最長1年半受け取れる制度 |
付加給付 | 上乗せや機関延長など、法律で決められた傷病手当金の制度以上に手厚く給付される |
障害年金 | 病気や怪我で仕事や生活が制限され、初診日から1年6ヶ月後も障害があるなどの要件を満たせば支給される |
労災保険 | 業務中におきた事故による怪我は自己負担ゼロ |
雇用保険 | 失業した際に場合に応じて給与の5~8割の失業給付金が出る |
仮に病気や鬱、怪我で働けなくなったとしても、これらの公的保証が存在しています。
かなり手厚いですよね。
これに加えて100万円の貯金があれば、1~2年は収入ゼロでもなんとかなります。
また、今は在宅ワークなど家で収入を得ることも可能なので、それで食いつなげば働けるようになるまで時間を稼ぐことも可能です。
【関連記事】:うつ病・人に会いたくない人にオススメしたい在宅ワーク6選
【関連記事】:スマホ1台あればできるオススメの在宅ワーク・副業5選
収入がなくなるリスク
自分で事業を起こしていると、収入がなくなるケースがあります。
基本的にはこれに対する保証はありませんが、100万円あればとりあえず半年くらいは切り詰めれば生きていけるはずです。
また、預貯金も底をつき、どうしても生活が苦しくなった場合は生活保護を受けることも念頭に入れれば、まず死ぬことはありません。
ここだけ心配な人は収入保障の保険に入ってもいいかもしれませんが、個人的には個人で食べられなくレベルになることはないと思っているので、不要かなと思います。
【関連記事】:個人で稼ぐために必要なスキル一覧をフリーランス2年目の僕がまとめてみた
死ぬリスク
自分が死んで家族が残されてしまうことを考えると怖くなりますよね。この死ぬリスクだけはどうしても回避できない問題です。
確かに自分が死んだ時に残された家族が受け取る金額が100万円だけだと、少し心もとない気もします。
一応遺族年金や死亡一時金があったりしますが、十分と言えるかどうかは微妙かもしれません。
遺族年金は年間78万100円+子の加算額(1、2人目は年額22万4500円、3人目以降は7万4800円)を18歳に到達する年度末まで受け取れます。が、死亡一時金は最大でも32万円です。ないのと同じですね。
また、基本的に遺族年金と母子手当は併用できないので、そう考えると少し不十分とも言えます。こういう場合は、自分の死亡保障だけ1000万くらいで入っておくのはありかもしれません。
まあここら辺は好みの問題ですが、ぶっちゃけリスクの確率的にも、今後の保証を全て賄えるくらい(例えば死亡保証1億とか)はいらないと思います。
ちなみに年代別で死ぬ確率も出ているのでよかったら参考にしてみてください。
負債リスク
あとは借金をしてしまうリスクですが、これに関しては親の借金以外は自己管理の問題なので、そもそも貯金100万円できるような人は問題ないとは思います。
この国には任意整理や自己破産という手段もあるため、そういった手段で切り抜けることも可能です。
【関連記事】:借金が払えないとどうなる?リスクと対処法を解説
まとめ:100万円あればとりあえず死なない
100万円あれば、とりあえず大方のリスクには備えることができます。
100万円って大きい金額に思えるかもしれませんが、月84,000円貯金したら1年で貯まります。
このブログでは100万円とか余裕で貯まるように貯金の方法論をお伝えしているので参考にしていただけると嬉しいです。
【関連記事】:貯金はいくらあれば安心?年齢・年収別に目安を解説!
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