という人向けの記事です。
- 会計ソフトとはなにか
- 会計ソフトを使うメリット・デメリット
- 会計ソフトの選び方
- ケースバイケースでおすすめな会計ソフト
確定申告がいよいよ始まりますね。個人事業主、フリーランス、副業で稼いでいるみなさん。準備のほどはいかがでしょうか。
今回は、効率よく売上・経費を管理する時に欠かせない必須アイテム「会計ソフト」についてお話します!
結論から言うと、今の時代、自分で確定申告をするメリットはほぼありません。
後述しますが、自分で申告するというのは「時給100円で働く」ことと同じくらい無駄なことだと思っています。
- 今まで会計ソフト使ってこなかった・・・
- 会計ソフトもたくさん種類があって、どれが自分に合ってるか分からない・・・
という人は、この記事でさくっと会計ソフトの自分にあった使い方をマスターしてください!
ちなみに、現在売り上げが1,000万以上、年間利益500万円以上の個人事業、法人を運営されている方は税理士を雇うことをお勧めします。
税金を自分で勉強してもいいですが、一から学んで節税対策を行うより、税理士を使う方が圧倒的にコスパがいいです。
税理士ドットコムで税理士を探せるので検討してみてください!
会計ソフトとは?
という人のためにサクッと簡単な機能だけ説明しておきます。
もう知ってるという人は読み飛ばしてください。
確定申告には領収書の収集と管理、項目別の計算、帳簿付けなどが必要になってきます。が、会計ソフトを使うとこれらをスムーズに行うことができます。
要は仕事用の家計簿を作ってくれるソフトだと考えればオッケーです!
▼おすすめ会計ソフト一覧▼
個人事業主が確定申告の補助サービスを利用する時の4パターン
※それぞれの特徴
税理士 | 記帳代行会社 | 会計ソフト | 自己申告 | |
主なサポート内容・特徴 | 税理士による確定申告の代行。税務アドバイス。 | 帳簿や計算の代行。税理士による申告の代行 | 帳簿や計算、申告書作成の補助 | 全部自分でやる。 |
金額 | 10~50万 | 4~20万 | 5,000~20,000円 | 0円 |
税理士代行
税理士に確定申告を丸投げするサービス。帳簿を付けてくれる税理士は少ないのでこれは自分でつける必要があったりするが、基本的には税務署への提出等、確定申告に必要な細かい作業や節税対策は税理士が代行してくれる。基本1対1なので個別具体的な節税相談に乗ってくれたりする。高所得な事業主は個別で税理士を雇っている場合がほとんど。
高い。相場はまちまちだが、個人事業主でも基本年間で10~30万はかかる。
記帳代行会社
税理士とのパイプ的な役割も持っている記帳代行会社。厳密には税理士の独占業務は『申告書の作成と提出』なので、それ以外の「領収書の管理・保管」「計算」「帳簿の作成」など、税理士じゃなくてもいい仕事を行う。システムで管理することが多いので、基本は領収書を預けるだけの簡単作業で全部やってくれる上に金額も税理士より安い。節税アドバイスなどは受けられるがその代わり、個別具体的な税務相談などはない。
普通。相場は4~20万くらい。基本全ての作業を丸投げなので、作業が圧倒的に楽になるのが主なメリット。
会計ソフト
会計ソフトを使って自分で申告をする。税理士や企業代行と違い、あくまで申告をするのは自分。領収書などの項目ごとの計算は自分で入力していけば勝手にやってくれ、同時に帳簿もつけてくれる。申告書の作成もほぼ自動でやってくれる。基本は自分でやるので費用は安め。電話対応はサービスプランによってあったりなかったり。こちらから質問はできるが、節税アドバイスは受けられない。
年間5,000~20,000円くらい。プランにもよるが一番安価に利用できる。
自分でする申告
自分で一から確定申告をすること。領収書の管理・計算。簡易簿記による帳簿の作成。申告書の作成と提出。基本的には年間の売り上げが150万程度であれば全然オーケーだが、それ以上になるとある程度の節税の知識がないと大幅に税金が上がる可能性がある。自分でやるので知識はつく反面、多くの時間と手間と、また税金が持っていかれる可能性があるので、ちゃんと勉強してから取り組む必要がある。
0円。ただし、失敗すると税金はかなり上がる。
あくまで僕の主観ですが、どれくらいの収入の人が使うかでいう基準を設けるとすると
- 年収150万以下は自己申告
- 年収150~1,000万は会計ソフト
- 年収250万〜3,000万は記帳代行
- 年収1,000万〜は税理士
という感じです。
年収が上がっていけばその分サポート内容も手厚くなり、かつ手数料も上がると言う感じですね!
で、今回紹介する会計ソフトについては、自分で半分やりながらも面倒な作業は全部会計ソフトにやってもらう!というスタンスです。
なので、ある程度税務知識もつけられた上でできるのでメリットは大きいですね!
それでは、具体的にその会計ソフトを使うメリットデメリット、タイプ別にどう選べばいいのかについてお伝えしていきます!
会計ソフトを使うメリット
ではさっそくですが、会計ソフトを使うメリットとは具体的にどういうものがあるのでしょうか。
これはシンプルにいえば、次の3つです!
- 作業時間の短縮
- ミスを減らせる
- 節税になる
では、それぞれ解説していきますね。
メリット1.作業時間の短縮
会計ソフトを使う使わないでは、作業時間が全然違います。感覚値5倍くらいは変わりますね。
ノートに手書き・エクセルでまとめる、というやり方で管理されている方もいますが、めちゃくちゃ時間がかかります。シンプルに非効率です。
会計ソフトを使用することによって主に
- 帳簿の作成
- レシートの仕分け管理
- 領収書がない時の支払い証明の作成
などの時間ががっつり削減されます。
本業以外の時間をどれだけ省いて、本業に費やす時間をどれだけ取れるか。
これをしていかないと、確定申告に時間を取られて肝心の収入が下がってしまいますよね汗
メリット2.ミスを減らせる
手書きやエクセルで管理する場合は、自分で手計算するので、必然的にミスをする可能性が増えます。
会計ソフトを使うことで、自動的に決算書や確定申告書を作成できる機能があるため、基本的に計算ミスは起こりにくくなります。
人力作業はミスの原因になるので、税務署もなんらかのソフトを利用することを推奨しています。
メリット3.節税になる
これはプランによりますが、基本的に青色申告プランを選ぶと大幅な節税ができるようになります。
どれくらいかというと、青色申告10万円控除で最低税率で約15,000円。青色申告65万円控除なら最低税率でも97,500円の節税になります!
もちろん全員がやすくなるわけではないのですが、少なくとも数万円の節税ができる人が多くなるので、この青色申告は圧倒的におすすめです!
やらない理由はマジでなし!
ただ、自分でやるとなると、特に65万円控除の場合貸借対照表や損益計算書の作成が義務付けられるので、会計ソフトを使ってサクッとお願いするのがいいでしょう。
ぶっちゃけソフトの使用料より節税できる可能性が高いです!
【関連記事】:青色申告10万円控除のメリットは?フリーランスは全員やらなきゃ損!
それ以上の場合は節税金額はもう少し上がります。
青色申告65万円控除の節税金額 | |
税率10%(所得195万〜330万) | 13万円 |
税率20%(所得330万〜695万) | 195,000円 |
税率23%(所得695万〜900万) | 214,500円 |
税率33%(所得900万〜1800万) | 279,500円 |
税率40%(所得1800万〜4000万) | 325,000円 |
税率45%(所得4000万〜) | 357,500円 |
▼青色申告について詳しく知りたい方▼
会計ソフトを使うデメリット
会計ソフトを使うメリットを見てきましたが、デメリットはなんでしょうか。
結論、デメリットはありません。
節税・楽・正確という観点から見れば、全てメリットが上回るからです。
- お金がかかる
- 使い方に慣れるのに多少時間がかかる
- 会計ソフトを変更するときのデータ移行が手間
1.お金がかかる
まあ一番シンプルなデメリットとして、やっぱり多かれ少なかれお金はかかります。
もちろん先ほども述べたように、節税できる場合がほとんどなので、一概には言えませんが、お金がかかるのは事実。
なので、
ノートやエクセルで自分で青色申告65万円控除もでき、その他の節税も網羅し、かつ余計に時間がかかってもその方が楽しい!
という人にとっては会計ソフトは不要です。
※会計ソフトの利用料も経費として計上できます
2.使い方に慣れるのに時間がかかる
会計ソフトは、ものによりますが慣れるのに時間がかかります。
パソコンに慣れている方でも、ん?なんだこれ?と悩むこともしばしば・・・。
もちろん自分でやる方が難しいのですが、自分でやることに慣れている人にとっては最初は面倒と思うかもしれません。
この点は、正直慣れるまでの辛抱なので慣れるまで頑張って使うことをおすすめしますw
慣れたらマジでサクサク使えるので死ぬほど便利になります。
3.会計ソフトを変更するときのデータ移行が手間
会計ソフトを変えようってなったとき、データを移行するのにかなり手間がかかります。
変更先の会計ソフトによっては、以前使っていたソフトに対応していないので、データが移せないということもあります。
他には、データを移している時にデータの一部が抜けていた・データの一部が消えてしまった・・・などのトラブルが起こる可能性もあるようです。
以上、会計ソフトを使うデメリットについてまとめました。
まあ見ていただいたらわかる通り、多少のデメリットは挙げられますが、圧倒的にメリットしかありません。
個人で事業をしている人は自分で申告するメリットはもれなくないので、有無を言わさず会計をふとを使うことをお勧めします!
- 利用料以上に節税できる
- 時間を大幅に短縮できる
- 細かい税金の勉強をしなくて済む
- 正確な計算ができる
会計ソフトはクラウド型?インストール型?どっちがおすすめ?
で、次に、どの会計ソフトがいいのか!を話す前に、前提として、会計ソフトにはクラウド型とインストール型が存在します!
違いといえばシンプルに、ネットをつなげて会計するのか、ソフトをダウンロードしてPC内で会計するのかの違いです。
結論、ここはクラウド型がおすすめです。
ちなみに、クラウド型が出てくる前は、インストール型しかありませんでした。パソコンに会計ソフトをインストールしてパソコンの中で使うやつです。
ではクラウド型に変わって何がよくなったのか?クラウド型のメリットってなに?ってところを説明します。
また、インストール型で有名なのはおそらくブルーリターンAでしょう。商工会、青色申告会などが提携しており、勧めています。筆者の使用感的には会計ソフトfreeeが圧倒的におすすめです。
クラウド型会計ソフトのメリット
- ネット環境があればどこでも使える
- スマホでも使える
- アップデートは不要
- インストールの設定作業が不要
- 銀行口座、クレジットカードを連携すると、自動的にデータを取ってきて仕訳してくれる
具体的なメリットをそれぞれ見ていきましょう!
ネット環境があれば、どこでも使える
インターネットにつながれば、出先や出張先など場所にこだわることなく、パソコン・スマホ・タブレットからどこからでも利用できます。
インストール型だと、インストールしたパソコンでしか使えないので、使える場所がパソコンがある特定の場所に固定されてしまいます(泣)
この時点で利便性に圧倒的な差があります。
スマホでも使える
レシートをスマホでパシャリと撮影すると、レシート内容を読み込んで自動仕訳してくれます。
もちろんソフトにもよりますが、今のクラウドソフトには基本標準機能で備わっています。
そしてアプリでも入力や確認ができるので非常にお手軽です。
ブラウザ使わなくてもアプリで利用できるというのは、使いやすさからいうと大きなメリットですね。
データの自動取得・自動仕訳
クラウド型会計ソフトの1番のメリットは、データの自動取得・自動仕訳です。
インストール型の会計ソフトだと、銀行振込・入金・クレジットカードの支払いを手入力しないといけませんでした(泣)※やよいの青色申告は、クラウド機能を利用するとデータの自動取得ができます。
一つ一つ手入力するの手間ですよね、面倒ですよね。
それがクラウド型だと、銀行やクレジットカードを連携すると、自動的にデータを取ってきて自動で仕訳してくれるんです!手入力する必要がないんです!
これは画期的な機能ですね。
手入力しているとミスすることもありますが、入力ミスがなくなるというのも大きなメリットです。
クラウド型のデメリット
- 利用料がインストール型に比べて若干高い
- ネット環境が悪いと、動作が遅くなる
- 現金商売の人は手入力が多くなる
- セキュリティ面への不安
利用料がインストール型に比べて少し高い
クラウド型は、毎月/毎年利用料が発生します。
インストール型は、ソフト購入費用と、毎年の税制改正に対応するための更新料が必要です。
初年度無料、最初のアップデートは無料というサービスがある会計ソフトもありますが、クラウド型とインストール型を比較すると、少しクラウド型の方が高くなるでしょう。
とは言っても僅差ですが・・。
ネット環境ないと利用できない
ネット環境がないと、利用できません。
インストール型だと、パソコン本体が壊れなければ利用できます。この点はインストール型の方が便利かもしれません。
現金商売の人だと手入力が多くなる
クラウド型は、銀行・クレジットカードをメインに利用している方が利用すると、作業時間の短縮になります。
しかし、現金商売の方だと、現金でのやり取りは手入力・写メで撮影という手間がかかり、クラウド会計のメリットを十分活用できません。
セキュリティ面への不安
クラウドにデータを保管することで、ハッキング被害など他者の影響でデータ流出の可能性はないとはいえません。
まあとはいえ、そんなこときにする必要はほぼないですが・・・。
インストール型だと、パソコンを盗まれたり、自分の操作でウィルスに感染しない限りは、情報が流出することはありません。
会計ソフトの選び方
さて、ここから実際にどういった会計ソフトが自分の仕事にあっているのか、タイプ別に解説していきます!
まずは選ぶ基準をお伝えします!
- 現金商売か
- 金額
- 操作性
- スマホ対応
僕が考える会計ソフトを選ぶ基準は、上の4つです。では、一つ一つ解説していきますね。
現金商売か
会計ソフトを選ぶ1番最初の条件は、あなたのお仕事が現金商売かどうかです。
なぜ現金商売かどうかが大事な要素なのか?
理由は、クラウド型かインストール型かを選ぶ基準になるからです。
現金商売の方は、手入力が増えるクラウド会計ソフトには向いてないと考えているので、インストール型の会計ソフトを使うといいでしょう!
逆に、銀行口座からの振込・クレジットカードのでの支払いが多い方は、クラウド会計ソフトを使用し経理業務を効率化した方がいいです。
金額
クラウド会計ソフトなら毎月・毎年の利用料、インストール型のソフトなら購入料・更新料といったところが必要になってきます。
ただ、どの会計ソフトも金額にそこまで大差はありません。なのでそこまで金額で選ぶことは少ないとは思うのですが、初年度無料なのか初月無料なのかという違いなどはあるため、そこらへんを踏まえて選ぶことも可能です。
操作性
操作性も、会計ソフトでそんなに大差はありません。
取引ごとに
- 取引日
- 勘定科目
- 金額
を入力し、取引先やメモを補助的に入力する、のが入力の基本となっています。
あと、操作性と同じくらい見た目も重要な選択基準になると考えています。あるソフトは見やすいけど、あるソフトはなんかな〜っていう感覚が、人によって違うと思います。
あなた自身が実際に会計ソフトを見て使って、使いやすさと見た目を判断し、選ぶのがいいですね。
最近の会計ソフトは、初月無料や初年度無料と無料期間がありますので、無料期間中に判断してこれからはこのソフトを使っていこうというものを選ぶのがいいでしょう。
スマホ対応
今の時代、会計ソフトにもスマホ対応は必須です。特にアプリ対応!
スマホアプリは、サクサク入力できる確認できる操作性がメリットです。今までの会計ソフトにはなかった、早く簡単にという問題を解決しました。
税理士を雇っている方
個人事業主の方でも、税理士にお願いしてまとめている方もいます。
クラウド会計ソフトであれば、アカウントを共有することで税理士と一緒に運用していくことができます。
インストール型だと、会計ソフトを何台かにインストールできますので、会計ソフトを税理士に渡してインストールしてもらえれば、税理士の方も同じ内容が見れます。
税理士に丸投げしている方もいらっしゃいますが、税理士に任せるだけでなく、自分でもきちんと数字を把握することは大事です。
おすすめ会計ソフト
ここまで、会計ソフトを使うメリット・デメリット、クラウド会計ソフト・インストール型会計ソフトのメリット・デメリットについて書いてきました。
ただ、結局どれがいいの?って思っている方が多いので、僕のおすすめは
freee一択!w
会計ソフトfreeeは、クラウド会計ソフトの先駆者として個人事業主に向けて開発されたソフトです。会計ソフト業界の先駆者ですね。「経理知識がなくて不安…」という個人事業主の方にも使いやすいようにアレンジされています。
アンケート形式で答えていくだけで確定申告ができる!というのもfreeeの特徴です。
ちなみに、マネーフォワードは、法人や会計士・税理士向けに作られたソフトになっており、入力がfreeeより少し難しくなっています。経理のことあまり分からないという方は、使いにくさを感じるかもしれません。
弥生会計ソフトは、インストール型の第一人者として圧倒的な利用者数を誇りますが、クラウド移行に出遅れたためfreee・マネーフォワードより使いにくさを感じます。
- 経理知識がなくても使いやすい
- 画面が見やすい
- サクサク動く
\おすすめ会計ソフト一覧!/
\1ヶ月無料!/
まとめ
今回は、会計ソフトの選び方についてまとめました。
「とりあえず売上・経費をまとめておくか」という甘い考えでなく、会計ソフトを使って効率よくお金の管理ができます。
確定申告、税金は面倒なことが多いです。
ただし、会計ソフトの操作難しそう、大変そうと思って使わないでいると、非効率になります。
もう確定申告は迫っています。
しっかりと本記事を読んで会計ソフトについて知り、効率的な管理をしましょう!
どうも!アナコンダです!
今回この記事の監修をさせていただきました!
元国税局職員としても会計ソフトは個人事業主にはオススメです!自分にあったソフトを選ぶようにしてください!
\初月無料!/