という人向けの記事です。
個人事業主になると、確定申告をしないといけないですが、そのために会計ソフトを使う人は多いです。
そこで、どういった会計ソフトならいいんだろう?と悩まれる方も多いはず。
そこで今回、元税務局職員の方と一緒に代表的な3つのサービスを比較してみました!参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
キック(@kikumer)
新卒でコンサル会社に入社。その後2年で述べ2,000人の確定申告のサポートを経験。25歳で1200万円貯まったので脱サラして家族で田舎に移住しました。現在は主夫兼在宅ワーカーをしています。
▼会計ソフトってそもそも何?使うメリットは?という人はこちらを参照ください▼
会計ソフト一覧表
さっそく本題に入ります!各会計ソフトの一覧表を具体的に説明していきますね。
会計ソフト | プラン・金額 | 対応ブラウザ・OS・デバイス | メイン機能 | アプリ対応 | 電子申告有無 |
freee | スタータープラン・・・年9,800円/月816円スタンダードプラン・・・年19,800円/月1,650円 | Google Chrome 最新版・Microsoft Edge 最新版・Firefox 最新版・Safari9以上・Internet Explorer 11Windows・Mac・iOS・Android | 銀行口座・クレジットカードなどと同期、自動仕訳決算書、確定申告書作成、損益レポートなど各種レポート、総勘定元帳作成メール、チャットサポート消費税申告書対応レシートをスマホで撮影して仕分け | iOS・Android両方対応 | 電子申告対応可 |
マネーフォワードクラウド確定申告 | ベーシックプラン・・・年8,800円/月800円ベーシックプラン・・・年17,200円 | Edge 最新版・Internet Explorer 11以上・Google Chrome 最新版・Firefox 最新版・Safari 最新版Windows・Mac・iOS・Android | 銀行口座・クレジットカードなどと同期、自動仕訳決算書、確定申告書作成損益レポートなど各種レポート、総勘定元帳作成メール、チャットサポート消費税申告書対応レシートをスマホで撮影して仕分け | iOS・Android両方対応 | 電子申告対応可 |
やよいの白色・青色申告オンライン | 白色セルフプラン・・・0円/白色ベーシックプラン年8,000円青色セルフプラン・・・年8,000円/青色ベーシックプラン・・・年12,000円 | Edge 最新版・Internet Explorer 11以上・Google Chrome 最新版・Firefox 最新版・Safari 最新版Windows・Mac・iOS・Android | 銀行口座・クレジットカードなどと同期、自動仕訳決算書、確定申告書作成、損益レポートなど各種レポート、総勘定元帳作成メール、チャットサポート消費税申告書対応レシートをスマホで撮影して仕分け | iOS・Android両方対応 | 電子申告対応可 |
やよいの青色申告(インストール型) | セルフプラン・・・8,000円(初年度0円)/ベーシックプラン年12,000円(初年度0円)/トータルプラン・・・年20,000円(初年度8,000円) | Windows | 銀行・クレジットカードのデータを取り込めば自動仕訳される、損益レポート・確定申告書自動作成、領収書・レシートはスキャナ取込・自動仕訳、スマホアプリで撮影・自動仕訳、クラウド経由で銀行・クレジットカードのデータ自動取得可能 | iOS・Android両方対応 | 電子申告対応可 |
僕のオススメソフトは会計ソフトfreee
一応どれをオススメするか、先に言わせてもらいますと、freee一択ですw
理由は以下
- 画面が見やすい
- 簿記・経理の知識がなくても使いやすい
完全な主観になるのですが、MFクラウドとやよいは、画面が見にくいです・・・。
また、簿記・経理の知識、経験がなくても、会計ソフトfreeeならアンケート形式で自動仕分けしてくれるので、初心者にとっても優しいです。
会計ソフト3社の特徴比較!
冒頭でもお伝えしましたが、会計ソフトの代表的なものは
- freee
- マネーフォワード
- 弥生会計
の3つになります。
それぞれ特徴・メリット・デメリットなどを解説していきます。自分に会うソフトはどれか選んでみてください。
①会計ソフトfreee
前述した通り、個人事業主に一番おすすめなのが、会計ソフトfreeeです。
銀行やクレジットカードを連携すると自動的に仕訳が行われ、領収書やレシートはスマホでパシャリ、確定申告書も作成されて、困ったことがあれば充実のサポート体制が整っています!
クラウド会計ソフトでは、国内シェアもNo.1ですね。
どんな機能が充実しているか、プランごとに見て行きましょう!
プラン毎の特徴と価格
freeeには、スターター、スタンダード、プレミアムという3つのプランがあります。
各プランの概要は次のとおりです。
プラン名 | 料金 | サポート内容 |
スタータープラン | 月額980円 | 最低限の機能を利用し確定申告をサポート |
スタンダードプラン | 月額1,980円 | 請求書の作成など日々の経理作業を効率化 |
プレミアムプラン | 年額39,800円 | 日々の経理業務から確定申告書作成まで総合的にサポートが可能 |
請求書などの書類を使わない方、サポートなくてもある程度自分でできる人は、金額も安いスタータープラン!
請求書など書類を多く扱う仕事をされている方、消費税の申告が必要という人は、スタンダードプラン!
freeeの全部の機能、しっかりしたサポートが必要という人、ぶっちゃけ面倒くさいから全部やってほしい!という人は、プレミアムプランがおすすめです!
freeeが備えている各会計機能
- 口座との連動で自動収支
- 青色決算書や確定申告書の自動作成
- レポートの確認
- 税理士紹介サービス・税理士招待
- メール・チャットサポート
freeeの機能1.口座との連動機能
freeeでは、口座やクレジットとの連動をすることによって、自動的に収支をつける機能があります。
これがあると、わざわざ通帳やカードの決裁書を見なくても帳簿がつけられるという仕組みです。
- 銀行口座3,341件(法人・個人含む)
- クレカ136件
- 決済・電子マネー49件
(H31.2月末時点)
freeeは、銀行口座の連携数だと他社より多く、クレジットカード・その他の決済サービスの数では他社より少し劣ります。
とはいえ、SquareやAirレジなど、店舗系の決済システムにも対応しているので、店舗型ビジネスを仕事にしている方にもfreeeはおすすめです!
LINEPayカードが連携されると、もっと便利になるのに・・・と思う今日この頃。
freeeの機能2.青色決算書・確定申告書の自動作成
freeeでは、日々の仕訳から自動的に決算書を作成でき、アンケートに答える感じで確定申告書を作成できます。
まず決算書については、日々の仕訳から自動的に売上・経費をまとめてくれます。エクセルや手書きでまとめていた方は、freeeを導入するだけで作業時間を相当省くことができるんですね。
確定申告書に関しても、アンケート形式で答えて金額を入れていくだけで完成します。
freeeの機能3.レポートの確認機能
freeeでは、様々なレポートを確認することができます。
損益レポートが月別に表示されるので、先月との比較、どの月が売上が多くて経費がかさんで・・・というのを一目で確認することができます。
もっと他のレポートも見たい!という方には、プランをスタンダードプラン・プレミアムプランにすると、収益や費用などのレポートも確認することができます。
あなたが、レポートを使ってどういう分析をしたいか、レポートをどう業務に活かしていきたいか、によってプランを選ぶのも選択肢の一つです。
freeeの機能4.税理士紹介サービス・税理士招待
freeeでは、税理士にお願いしようと思っているけど、どういう税理士がいいのか分からないという方に向けて、税理士検索フリーというサービスも提供されています。
ここでは、希望条件を入力すると、その条件にそった税理士を検索することができるんですね。
- 日々の経理をお願いしたい
- 税務調査の立会いもお願いしたい
- 売上アップの方法をコンサルしてほしい
これから税理士を探そうとしている方にとってはありがたいサービスですね!
freeeの機能5.メール・チャットサポート
freeeはサポート体制も充実しています。
質問したいことをチャットで聞けます(土日祝日も質問可!)
今すぐ疑問を解決したい方には、オススメの機能です。
自分で調べられる方は、botやメールでの問い合わせで対応できるので、先ほど紹介した流れで対応できます!
メールやチャットだけでなく、電話でのサポートが必要であればサポートオプションに申し込むことも可能です。
あなたと同じ画面を見ながら、その場で電話で解説をしてくれます!
freeeのデメリット
freeeの他社と比較してのデメリットもお伝えしておきますね!
- 補助科目がない
- 借方・貸方の仕訳はない
- 利用料金が他社に比べて少し高い
1.補助科目がない
例えば、インターネット料金を通信費として仕訳した場合、補助科目があればインターネット代などさらに細かい区分けができますが、freeeでは補助科目がないのでそれができません。
ただしfreeeの場合は、「品目・部門・メモ」「備考」のタグに入力することで補助科目の変わりになります!
2.借方・貸方の仕訳はない
簿記や経理の知識・経験がある方は、借方・貸方の仕訳に慣れているので違和感があるかと思います。
例えば次の場合、(借)地代家賃67,320 (貸)普通預金67,320という仕訳をするのですが、freeeの場合は「地代家賃」のみの表記になっています。
これはfreeeが、簿記・経理の知識・経験がない方でも使いやすいように、という意識を持って作られているためです。
なので、簿記・経理が苦手という人にとってはいいのですが、そうでない人にとっては逆に少しわかりにくいと感じる部分はあるかもしれません。
3.利用料金が他社に比べて少し高い
クラウド会計ソフトの中では、3社の中で1番高い利用料金となっています。
他社と比較してべらぼうに高いわけではないですが、会計ソフトを選ぶ条件で利用料金を優先度高めにしている方は、う〜んという感じかもしれません。
freeeはどういう人に向いている??
以上を踏まえて、どういう人がfreeeを使うべきかというと以下の通りかなと!
- 経理の知識、経験があまりない方
- これから税理士を探そうとしている方で、税理士に経理を任せたい方
- 日々の仕訳を自動化させたい方
freeeの最大の魅力は、経理の知識・経験があまりない方に優しい操作方法になっていることです。
日々の経理に自信がなく、作業を効率化させたいという方は、ぜひfreeeを使ってみましょう
\初月無料!/
②MFクラウド確定申告
MFクラウド(マネーフォワード)は、複式簿記での仕訳に対応している、会計事務所がもっともおすすめしたいクラウド会計ソフトです。
プラン毎の特徴と価格
プラン名 | 料金 | 利用する人 |
フリープラン | 無料 | 最低限の機能を利用し安くクラウド会計ソフトを利用したい方 |
ベーシックプラン | 月額800円 | 日々の経理をしっかり記録し、メール・チャットサポート機能も欲しい方 |
電話サポートプラン | 年額17,200円 | 電話サポートがついてMFクラウド会計の機能をフルに活用したい方 |
MFクラウドが備えている各会計機能
各機能についてはfreeeとほぼ同じです
- 口座との連動で自動収支
- 青色決算書や確定申告書の自動作成
- レポートの確認
- 税理士紹介サービス・税理士招待
- メール・チャットサポート
1.口座との同期機能
- 銀行口座3,339件(法人・個人含む)
- クレカ・決済・電子マネー265件
(H31.2月末時点)
freeeにおなじくSquareや Airレジなど、店舗系の決済システムにも対応しているので、店舗型ビジネスをされている方にもおすすめです。
そしてMFクラウド確定申告の特徴は、A8.net・もしもアフィリエイトなどのASP会社、クラウドワークス・ランサーズのクラウドワークス系の会社と連携できる点です。
2.青色決算書・確定申告書の自動作成
MFクラウド確定申告では、日々の仕訳から自動的に決算書を作成でき、必要項目・金額を入力していくことで確定申告書を作成できます。
3.レポートの確認
MFクラウド確定申告では、5つのレポートを無料で確認することができます。
4.税理士紹介サービス・税理士招待
MFクラウド確定申告では、税理士にお願いしようと思っているけど、どういう税理士がいいのか分からないという方に向けて、税理士・社労士検索サービスを提供しています。
これから税理士にお願いしようとするに方は、得意業種・得意分野・特徴を選択して検索することができます。
メンバー追加からのメールアドレスを入力するのみで簡単に招待できます。
5.メール・チャットサポート
MFクラウド確定申告のサポート体制は充実しています。
質問したいことをチャットで聞けます。今すぐ疑問を解決したい方には、オススメの機能です。
知りたいことを入力すると、botが答えを探し出してくれます。
botが答えられない細かな質問には、メールで問い合わせて解決する流れになります。
メールやチャットだけでなく、電話でのサポートが必要であれば安心電話サポート付きベーシックプランに申し込むことをオススメします。
MFクラウド確定申告のデメリット
- 画面レイアウトが分かりにくい
- 簿記・経理の経験が少ない方には、分かりにくい
1.画面レイアウトが分かりにくい
すみません、完全主観的な意見です(笑)
MFクラウドって最初のホーム画面の時点ですでに、いかんせん見にくいんですよね。。。
freeeの画面に慣れてしまってたからなのか、なんかぱっと見分かりにくいというのが正直な意見です。
僕がMFクラウドを使わない理由は、このホーム画面の見づらさが1番の原因です(笑)
2.簿記・経理の経験が少ない方には、分かりにくい
簿記や経理の知識・経験がある方は、借方・貸方の仕訳に慣れているので使いやすいと思います。
例えば、クレジットカード払いにしていたのが銀行口座から引き落とされた場合、(借)未払金128,454 (貸)普通預金128,454という仕訳をするのですが、MFクラウド確定申告の場合は実際の仕訳と同じ表記になっています。
これはMFクラウドが、もともと会計士・税理士向けに作られたシステムであるため、簿記、経理の知識がある人を対象としています。
なので、簿記・経理の知識・経験がない方にとっては、少し戸惑うかもしれません・・・
MFクラウド確定申告はどういう人に向いている??
- 経理の知識、経験がある程度あり、複式簿記の感覚で操作したい
- すでに税理士と契約している方で、税理士と連携して管理していきたい
- できるだけ安いクラウド会計ソフトを使いたい
要はfreeeが初心者向けなら、MFクラウドは中級者向け!と言ったイメージです。
簿記の知識があるならMFクラウドが一番いいと思います!
\会計に慣れた人におすすめ!/
やよいの青色申告オンライン
もっともリーズナブルでお手軽に選べるのが弥生会計です!
プラン毎の特徴と価格
プラン名 | 料金 | 内容 |
セルフプラン | 無料 | 初年度無料で全ての機能を使えることができる |
ベーシックプラン | 月額800円 | 電話サポート付きで全ての機能を利用できるプラン |
弥生会計が備えている各会計機能
各機能についてはほかと同じですね。
- 口座との連動で自動収支
- 青色決算書や確定申告書の自動作成
- レポートの確認
- 税理士紹介サービス・税理士招待
- メール・チャットサポート
です。順々にお伝えして行きます。
口座の同期機能
- 銀行口座1,182件
- クレカ・決済・電子マネー48件
(H31.2月末時点)
3社の中では1番少ない連携数です。
ただし、ゆびレジやAirレジなど、店舗系の決済システムは対応可能です。
青色決算書・確定申告書の自動作成
やよいの青色申告オンラインでは、日々の仕訳から自動的に決算書を作成でき、必要項目・金額を入力していくことで確定申告書を作成できます。
レポートの確認
やよいの青色申告オンラインでは、次の6つのレポートに加え貸借レポートの計7つのレポートを確認することができます。
例えば、日別取引レポート。1日ごとの売上・経費をグラフで確認することができます。
今日はどのくらい売上あったのだろう、どのくらい経費を使ったのだろうと、細かくチェックしたい人には、もってこいの機能ですね!
さらに残高推移表では、各月の貸借対照表・損益計算表を比較でき、どの月が売上が多くて経費がかさんで・・・というのを一目で確認することができます。
税理士紹介サービス・税理士招待
やよいの青色申告オンラインでは、税理士にお願いしようと思っているけど、どういう税理士がいいのか分からないという方に向けて、税弥生PAP会計事務所サーチというサービスを提供しています。
これから税理士にお願いしようとするに方は、地域・得意業種・提供しているサービッスを選択して検索することができます。
インストール型の会計ソフトでは、弥生シリーズがNo1シェアでしたので、会計士・税理士も使い慣れた弥生がいいという声を多く聞きますね。
メール・チャットサポート
やよいの青色申告オンラインのサポート体制は充実しています。
ただし、サポートを受けれるのは、ベーシックプランを契約している方のみです。
セルフプランを契約している方は、サポートサービスがありません・・・まあ無料なので当然ですが。
操作方法が分からない時は、メール・チャット・電話でのサポートがほしいという方は、ベーシックプランに申し込むことをオススメします。
やよいの青色申告オンラインのデメリット
- 画面レイアウトが分かりにくい、使いにくい
- 簿記・経理の経験が少ない方には、分かりにくい
これも主観的な意見で恐縮ですがホーム画面がアナログっぽくて見にくいです。。。
例えば、取引データの取り込みメニューへいくと、ホーム画面に戻るボタンがなく、ブラウザの戻るボタンを操作しないといけないとか。。。
ブラウザの操作メニューでなく、システム内のボタンで操作が完結すれば、よりいいシステムになるのにと思います。
使いにくさ、見にくさというのは、実際使う人にとってはかなり大事な条件ですね!
やよいの青色申告オンラインはどういう人に向いている??
- 今までインストール型の弥生の会計ソフトを使っていた方
- 価格重視の人
今までやよいの青色申告オンラインの特徴を紹介してきましたが、やよいの青色申告オンライン最大の魅力は、移行のしやすさです。
クラウド型の会計ソフトが登場するまでは、インストール型の会計ソフトと言えば弥生と言われるほど、会計ソフト業界ではシェアNo.1でした。弥生に使い慣れた個人事業主・会計士・税理士の方が多いので、オンライン版への移行もすんなりできます。
あとは価格が安いことも魅力の1つですね。
費用を抑えて行きたい人は、ぜひやよいの青色申告オンラインを使ってみましょう!
\初年度無料で利用可能!/
以上、クラウド会計ソフト3社の比較でした。
まとめ
どの会計ソフトにしようか悩んでいるあなたに向けて、クラウド会計ソフト3社を徹底比較しました。
各会計ソフトにそれぞれ特徴があり、人によってどれを使ったほうがいいなどは変わってきます。
会計ソフトfreeeにせよやよいにせよ、最初は無料で使えるので、自分にあった会計ソフトを見つけるためにもぜひ使ってみてください!