個人再生の仕組み・メリット・デメリットを超わかりやすく解説!

借金
「借金を多く抱えてしまった場合は個人再生が良いって聞くけど、個人再生ってどういうものなの?自己破産との違いは?あとデメリットとか心配…。」

といった疑問に答えていきます。

借金を解決したいと思いつつも、債務整理って仕組みとか効果がややこしくてわかりにくいですよね。

この記事では、借金経験者で債務整理に詳しい僕が、個人再生はどのようなものなのかをわかりやすく解説していきます!

□この記事でわかること
  • 個人再生ってどんな手続きなの?その仕組み・自己破産との違い
  • 借金減額以外のメリットはどのくらいある?
  • 個人再生をするために必要なこととは
  • 個人再生のデメリットはそこまで大きくない
きっく
この記事を読めば簡単に理解できると思うので、安心してついてきてくださいw

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個人再生は借金を大幅に減額する手続き

まず個人再生とは何ができる手続きなのかを説明していきます。

個人再生はズバリ「裁判所を通して、借金を1/5ほどに減らす手続き」です。

きっく
借金に苦しむ人を助けるための救済措置として法律で認められている手続きなので、条件さえクリアすれば誰でも利用することができます。

ちなみに、個人再生よりも簡単な手続きで借金の金利をカットできる「任意整理」について知りたい方はこちら↓

【サルでもわかる!】任意整理の仕組みとメリットデメリットを解説

2019年8月10日

具体的にどのくらい減額されるの?

さて、では個人再生を利用することでどのくらい借金が減るのでしょうか?

借金がどれくらい減らせるのかは、借金をしている額によって違ってきます。

表で表すとこんな感じ↓

借金の合計個人再生後の借金額
100万円未満0円
100万円〜500万円未満100万円
500万円〜1500万円未満借金合計の1/5
1500万円〜3000万円未満300万円
3000万円〜5000万円借金合計の1/10

例えば借金の合計が400万円の人が個人再生をすると、借金額は100万円にまで減らすことができます。

個人再生では、この減らされた借金を、3年(長くて5年)かけて分割で払っていくという手続きです。

個人再生をするのには安定した収入が必要

大幅な減額で債務者を救ってくれる個人再生ですが、どんな条件があるのでしょうか?

きっく
続いては、個人再生ができる条件について解説していきます。

収入が必要

個人再生は借金を減らしますが、借金をゼロにする手続きではありません。

これだけは絶対支払うので、なんとか減額してください!」と賃金業者にお願いする手続きなので、減額後の借金は何としても払う必要があります。

きっく
なので、「払える見込みが無い人」はそもそも個人再生をすることができないです汗
ちなみに個人事業主でも個人再生を利用することは可能です!

ここで言う収入は、額よりも継続した収入があるかどうかを見られます。

毎月決まった額でなくても、3ヶ月に1度の返済のタイミングで確実に返済額が払えると判断されればOKです。


借金額が5000万円以下であること

個人再生で減額できる借金の上限は5000万円です。

借金額が5000万円を超えてしまっている場合は自己破産を検討しましょう。

個人再生をするメリットは?

減額されること以外にどんなメリットがあるんでしょうか?

続いて、個人再生ならではのメリットを解説していきます。

住宅や家財を残すことができる

聞いたことがある方もいるかもしれませんが、自己破産をしてしまうと、価値のある家財(住宅や車)を処分されてしまいます。

しかし、個人再生の場合は家財を手放す必要はありませんし、住宅を手放さないで手続きをすることも可能です(住宅資金特別条項)。

きっく
これによって、ほとんど今の生活に影響を与えることなく借金を減らせます。

他の人に影響を与えない

個人再生は、家族や友人に一切迷惑をかけずに借金を減額することができます。

しかし、借金に保証人をつけている場合は請求がそちらに向かうので要注意です。

家計の情報を提出する必要があるので、旦那さんや奥さんと一緒に住んでいる方は知られてしまう可能性もありますが、工夫すればバレずに行うことも可能です。

個人再生を行うデメリットは?

メリットと同じくらいきになるのがデメリット。

デメリットが怖くて債務整理に手を出せないという方も多いと思います。

きっく
実は、個人再生のデメリットは意外と少ないんですよね。人によってはほとんどダメージがなかったりします。

順番に見ていきましょう。

ブラックリストに登録される

個人再生に限らず、債務整理の手続きを行うと必ずブラックリストに登録されます。

ブラックリストは、信用情報機関と呼ばれる国の機関が管理しているリストのこと。

債務整理をすることで、「事故情報」として登録されてしまいます。

ブラックリストに登録れることで

  1. クレジットカードが作れなくなる
  2. 新たな借り入れができなくなる
  3. ローンが組めなくなる

といった状態が5年〜ほど続きます。

きっく
ただ、多重債務の状況下でも新たな借金・ローンは通りにくいですし、強制的に借金ができなくなる状況を作ることで借金癖を直すこともできるので、一概にデメリットとは言えないかもしれません。

官報にも載る

個人再生を行うことで、官報というものにも載ることになります。(※官報とは、国が定期的に発行している広報雑誌のようなもの。)

載せられる情報としては

  • 住所・名前
  • 個人再生をした日
  • 個人再生の理由
  • 行った裁判所

などです。

ただ、一般人がこれを確認する機会はほぼ無いので、官報に載ったからといって誰かにバレるということもまず無いです。

保証人がいる場合は、その人に請求が行く

借金に保証人をつけている場合、あなたの支払い義務は無くなりますが、保証人に請求が行くことになります。

きっく
そうなってしまうと、当然人間関係にヒビが入ることになります…

保証人がいる場合は、慎重に決断するようにしましょう。

どうしても保証人に迷惑をかけたくないという方は、任意整理がオススメです。

自分で行うのが難しい

個人再生は、賃金業者・裁判所を絡めた複雑な手続きなので、個人でやると大変な時間・労力がかかってしまいます。

  • 用意する書類が膨大
  • 借金理由など、上手に文章にまとめなければいけない
  • 再生計画などを作るのに専門知識が必要

などの理由で、個人で1から行うのは本当に大変な作業になります。

きっく
借金で疲弊しているメンタルではとてもやろうとは思えませんよね…汗

個人再生のデメリットはたいして大きく無い

こうして見てみると、

  • 借金に保証人をつけている
  • 住宅ローンなどを組む予定がある

といった方で無い限り、個人再生のデメリットはほとんど気にならない程度なんですよね。

きっく
なので、借金に悩まれている方は一度相談してみることをオススメします。

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個人再生って自己破産と比べてどう違うの?

個人再生に近い手続きとして自己破産がありますが、簡単に違いをまとめて見ましょう。

個人再生は

  1. 手続き後に借金が残る
  2. 家財を残すことができる
  3. 職業・資格の制限を受けない
  4. ギャンブルの借金でも減額できる

といった点で自己破産と違います。

3.についてですが、自己破産は手続きを行うことで一部の資格の喪失(弁護士・会計士・警備員など)・職業の制限などを受けてしまいますが、個人再生にそういった縛りはありません

4.のギャンブルですが、自己破産ではギャンブルによる借金が認められないケースもありますが、個人再生であれば借金理由について問われることは無いです。

ただ、個人再生の手続きの最中にギャンブルをしてしまうと、「返済することができないのでは」と判断されてしまい、個人再生ができなくなる可能性があるので注意しましょう。

その他、個人再生の注意点

他にもいくつか個人再生をする際に気をつけるべきことがあるので、解説しておきます。

奨学金の返済がある場合

奨学金のシステム上、保証人を立てる必要があります

きっく
借りていた方は親や親戚に頼んだ経験がありますよね。

奨学金の返済が残っているのに個人再生をしてしまうと、保証人が代わりに返済を続けることになります…汗

保証会社(お金を払うことで保証人の代わりをしてくれる会社)などをつけている方であれば、保証人はいないので問題なく個人再生ができます。

税金は減額されない

所得税、住民税などの税金は、一般的な借金よりも優先的に支払う義務があります。

きっく
なので、個人再生をしたからといって減額されることはありません。

また、税金を滞納していると「個人再生をしても返済能力が無いのでは?」と判断されて、個人再生の許可が降りない場合も。

きっく嫁
個人再生をする予定がある人は、できるだけ早めに支払っておくのがオススメです。

国民年金保険料の支払いが免除される条件9つを一覧にまとめてみた【超簡単】

2019年8月25日

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個人再生以外の借金解決策

任意整理の種類は大きく3つあり、簡単に説明すると↓

任意整理払いすぎた金利を元本から差し引いて借金を減らす+今後の金利をカットし、原則3年ほどで支払い
個人再生借金を原則1/5ほどに減らし、3年ほどかけて支払い(官報に掲載)
自己破産今ある借金を全てゼロに(家財の差し押さえ、職業の制限、官報に掲載)

こんな感じです。

奨学金や車のローンが残っているなどの理由で個人再生ができない場合は任意整理を考えていった方が良いでしょう。

また、借金額が多く、ゼロにして綺麗にやり直したい場合は自己破産を検討するのもありです。

きっく
人によっては個人再生とあまりデメリットに差が無いこともあります

まとめ

個人再生は、借金で苦しんでいる人のために国が儲けた救済措置

日本に住んでいる以上、誰でも行う権利を持っています。

きっく
悩んでいる時間も勿体無いので、現状借金に悩んでいる方はすぐにでも行うべきです。

自分でやるのにはかなり労力と時間がかかるため、弁護士や司法書士に依頼するのがオススメ。

きっく
いち早く借金から解放されて自由な人生を送りましょう!

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