「任意整理ってどういう手続きなの?」
「なんで借金が減額できるの?」
と疑問に思っている方も多いのでは無いのでしょうか。
債務整理の手続きって難しい言葉が多く出てきてちょっと分かり辛いですよね。
当記事では債務整理手続きの1つである「任意整理」についてできるだけわかりやすく解説していきます。
- 任意整理はどういった手続きなのか
- 任意整理の仕組み解説
- 賃金業者が任意整理に応じてくれる理由
- 任意整理を行える条件
- 任意整理をするメリット5つ
- 任意整理をするデメリットはブラックリストに載ること
- 任意整理の手続きの流れ解説
- おすすめの債務整理事務所2選
大体5分ほどで任意整理についてある程度わかるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
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任意整理はどういった手続きなのか
任意整理は、現状の借金を減額して、原則3年から5年かけて返済していけるようにする手続きです。
元本を減らせる可能性があるだけでなく、ほとんどの場合で今後の金利をカットする事も可能です。
元本が減らせるかどうかは、借金の金額、取引期間に応じて変わります。
任意整理の仕組み解説
2010年までの日本には利息を制限する法律が2つありました。「利息制限法」と「出資法」です。
利息制限法 | 借金の利率が15〜20%を超える時、超過した分の利息は 支払わなくても良い。(刑事罰なし) |
出資法 | 賃金業者が29.2%を超える利率での契約をした時 「5年以下の懲役または1000万円以下の罰金」の刑事罰を課す。 |
この2つの法律が同時にあることによって、「違法ではあるけれど刑事罰は課せられない金利」が存在していました。それがグレーゾーン金利と呼ばれるものです。
このグレーゾーン金利は、2010年6月に賃金業法が改正されたことにより撤廃されました。
そして、2010年以前の高金利での借金をしていた方は、申し出れば払いすぎた利息を取り戻す事ができるようになったのです。
任意整理ではこの払い過ぎた額を計算して、元本に充てる事で借金の減額を行います。
簡単にまとめると
「昔払い過ぎていた分を返して貰う+利息カット」で借金を楽にする!
というのが任意整理です。
賃金業者が任意整理に応じてくれる理由
債務整理の手続きには、任意整理とは別に「個人再生」「自己破産」というものがあります。
どちらも裁判所を介して行う手続きで、借金の減額量も債務整理よりも格段に増えます。
上記の手続きを取られてしまうと、賃金業者はさらに大幅な損をしてしまうことになります。
だから、多少減額されてしまったとしても「返せるうちに返せる分だけ」回収しておいた方が賃金業者側も損が少なくて済むのです。
これが、お金を貸す側の賃貸業者が任意整理に応じてくれる理由です。
任意整理を行える条件
- 安定した収入がある
- 3年〜5年で返済できる見込みがある
これに該当する方であれば任意整理ができます。
安定した収入がある
任意整理をした後も、借金の返済は続きます。
手続き後に「やっぱり払えなかった」という事になってしまわないように、
「生活する上で十分な収入(可処分所得)」と「毎月の返済額」
の両方をしっかりと確保できる必要があります。
3年~5年で返済ができる見込みがある
長期にわたって生活費を切り詰める生き方には、どうしても無理が生じてしまうもの。
したがって、任意整理は原則3年(36回払い)場合によっては5年(60回払い)で借金を返済する必要があります。
どうしても3~5年の返済が難しいという場合、「個人再生」という選択になります。
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任意整理をするメリット3つ!
主なメリットは以下です。
- 支払い義務が一旦停止する
- 借金の元本を減らせる可能性がある
- 今後掛かるはずの金利をカットできる。
1.支払い義務が一旦停止する
弁護士や司法書士に依頼し、任意整理の手続きを始めた時点で、「借金の取り立ての電話」や「督促状の送付」をストップさせることができます。
任意整理を担当する弁護士・司法書士が「受任通知」を賃金業者の担当者に送ることで
「債務者が私のとこで任意整理の手続きをはじめたよ」
「今後は私を通して話をするから、本人に直接連絡したらダメだよ」
という意思表示になります。
2.借金の元本を減らせる可能性がある(過払金請求)
先述した「グレーゾーン金利」での金利で借金をしていた方は、払い過ぎていた金利を取り戻し、借金の元本に充てることができます。
取引期間や借り入れ金額によってはそれだけで借金が完済してしまう方もいますし、逆に手元にお金が戻ってくる可能性もあります。
しかし、こちらは2010年以前の高金利で取引してた方以外は該当しませんので、注意です。
3.今後掛かるはずの金利をカットできる
任意整理の最大のメリットは、今後の金利がカットされることでしょう。
ある程度借金が増えてくると、金利だけで毎月いっぱいいっぱいになってしまい、首が回らなくなってしまいます。
そうなると生活から余裕が一切なくなってしまい、元本も減る事はないので長年借金に苦しむことに。
金利がカットされるだけでも、任意整理をする価値はあります。
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任意整理のデメリットは「ブラックリスト」に載ること
任意整理のデメリットとしては、ブラックリストに載ること。それにつきます。
具体的には、国の信用情報機関に「借金でのトラブルを起こした人」として明記され、約5年間の間新たな借金ができなくなったり、クレジットカードの作成ができなくなります。
ただ、普通に生活していれば困る事はありませんし、「今後絶対借金をしたくない」という方には「システム上借金ができない」という状況は逆にありがたいと言えるかもしれません。
任意整理の手続きの流れを解説
ここからは、任意整理が具体的にどういった流れで行われるのか、各ステップごとに説明していきます。
STEP1.相談
まず、弁護士(司法書士も可)に、借金問題の相談をします。
相談内容に合意ができたら、委任契約を結びます。
STEP2.受任通知を送付(最短即日)
契約が済んだら、弁護士から賃金業者に
「債務者の〇〇さんから債務整理の相談を受けました。今後は私を通してしかやりとりができなくなりますので、本人への督促をストップしてください」
という意味の「受任通知」を送付します。
この時点で、賃金業者からの連絡の全てがストップします。
STEP3.調査(2〜3ヶ月)
債務者と賃金業者との取引履歴を開示させて、どのくらい払い過ぎているのかを計算します。
払い過ぎていた場合は元本からその額を引き(引き直し計算)借金の減額を行います。
また、払い過ぎていた金額が元本よりも大きかった場合は、過払い金請求の手続きを行い、お金が返ってきます。
STEP4.和解交渉
債務者と弁護士の間で、月々どのくらいであれば無理なく返済していくことが可能なのかを話合い、導き出された金額を元に賃金業者との交渉をします。
何回まで分割に応じてくれるのか、利息はどのくらいカットしてくれるのかは賃金業者によって変わります。
STEP5.返済開始
お互いの和解が合意されたら返済開始です。
返済は借金を完済するまで続きます。
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おすすめの債務整理事務所2選
任意整理を頼める事務所にはどういったものがあるのでしょうか。
ここからは、当ブログがオススメする任意整理の事務所を2つご紹介していきます。
新大阪法務司法書士事務所
【関連記事】:任意整理を行なっている事務所の中でも最値クラスの価格で対応してくれます。
また、代表司法書士の人柄が非常に良く、話しやすいです。
最短即日で借金の督促をストップさせるスピード感も魅了的。
新大阪法務司法書士事務所の債務整理を評判と口コミから徹底解説!で詳しく紹介しています。
債務Lady
債務Ladyは新大阪法務司法書士事務所を母体とする、女性のための法律事務所です。
全対応スタッフが女性で構成されているため、「男性に借金のことを話すのは気がひける」といった方でも安心。
また、家族や知人にバレないように債務整理を進めるノウハウを豊富に持っているので、誰にも知られずに債務整理が行いたい方にもおすすめの事務所です。
女性のための借金相談!債務Ladyの債務整理を評判と口コミから解説!で詳しく紹介しています。
まとめ
任意整理の仕組み、メリット・デメリットを解説してきました。
「思ったよりデメリットが少ないんだな」と思った方が多いのではないでしょうか。
僕個人の考えとしては、人生の大事な時間を借金で苦しんで過ごすより、「5年間借金せずに頑張る」くらいの方が有意義な人生を送れるのではと思っています。
任意整理を請け負ってくれる事務所では、多くの場合「後払い・分割払い」に対応しているので、現状まとまったお金がなくても和解成立後に無理なく支払っていくことができます。
「借金から抜け出したくて悩んでいる」
という方は、選択肢の一つとして考えてみてください!
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