「いつか自分のネットショップを持ってみたい」
「でも、どのサービスを使えばいいのかわからない」
という人向けの記事です。
近年では、ネットショップ作成サービスを利用することによって、個人でもインターネット上で商品やサービスを販売するeコマースサイトを簡単に開設することができるようになっています。そのため、実際にネットショップの開設を試みる人が増えています。
ネットショップを始めるには、大別して2つの方法があります:
- Amazonや楽天などのモールに出店
- ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)で自分のネットショップ作成
今回は「自分のネットショップを開業」することに焦点をあて、「ASPで自分のネットショップ作成」について取り上げます。
ASPにもさまざまなものがあり、現在国内で利用可能なASPは21も存在しているようです。そんな中、導入店舗数が最も多く、世界1位のシャアを誇るのが「Shopify」です。
この記事では、その「Shopify」の解説と、どんな人に向いているのかについて紹介します。
Shopifyとは?
Shopifyはネットショップ作成サービスであり、2007年にカナダで創業されました。現在では世界175カ国、60万店以上が利用しており、世界最大となっております。
日本でも2017年から導入が開始し、利用する企業や個人が増えています。
使いやすく、高機能なネットショップを開設できることで人気を集めています。
shopifyの手数料は?
Shopifyのサービスは通常は有料ですが、14日間の無料お試しを提供しています。
月額料金は、
- ベーシック(小規模事業や個人ストア向け):29米ドル
- スタンダード(中規模事業向け):79米ドル
- プレミアム(大規模チームや事業向け):299米ドル
となっています。
ベーシックプランでの利用可能なサポート
ベーシックプランでは、下記の機能が利用可能です
- ネットショップ
- 無制限の商品登録数
- 日本語のメールサポートとSNSサポート
- 販売チャネル追加機能
- 手動で注文作成
- クーポンコード
- 無料SSL証明書
- カゴ落ち対策メール
- ギフトカード
- 不正解析
- スタッフアカウント数 2
- 日本のクレジットカードの手数料 3.4%+0円
- 海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 3.9%+0円
- Shopify ペイメントを有効にせず他の決済サービスを使用する場合の追加料金 2.0%
スタンダードプランでさらに利用できるようになる機能
スタンダードプランではベーシックプランに含まれるすべての機能に加えて、
- プロフェッショナルレポート
が含まれます。ベーシックプランと異なる点は、
- スタッフアカウント数 5
- 日本のクレジットカードの手数料 3.3%+0円
- 海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 3.85%+0円
- Shopify ペイメントを有効にせず他の決済サービスを使用する場合の追加料金 1.0%
となっております。
プレミアムプランでさらに使えるようになる機能
プレミアムにはスタンダードプランに含まれるすべての機能に加えて、
- カスタムレポートビルダー
- 外部サービスの計算済み配送料
の機能が利用可能です。
スタンダードプランと異なる点は、
- スタッフアカウント数 15
- 日本のクレジットカードの手数料 3.25%+0円
- 海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 3.8%+0円
- Shopify ペイメントを有効にせず他の決済サービスを使用する場合の追加料金 0.5%
となっております。
Shopifyを実際に使ってみた感想、ネットの評判は?
Shopifyは、使いやすく、高機能であることから世界中で高い人気を得ています。
Shopifyの優れている点の1つは、「提供されているサービスの割には、コストが安価」であることです。カスタマイズできる独自のネットショップをリーズナブルなコストで開設することができます。もう1つは、「使いやすい」ことです。ネットショップをたった4つのステップで構築できるなど、運用も含め操作がシンプルで簡単です。コンピュータに詳しくない人でも、15分ほどでネットショップを作成することが可能です。
Shopifyのネットでの評判は好評で、リーズナブルなコストで高機能なネットショップを開設・運営でき、手間がかからないことから、コストパフォーマンスのよいサービスと言われています。
Shopifyでできること、他のネットショップとの比較!
他のサービスとの違いを知りたいと思われている方のために、国内のネットショップ作成サービスである「カラーミーショップ」「BASE」比較してみました。
- カラーミーショップ
カラーミーショップでは、全国4万5,000店以上が利用しており、国内ではもっとも利用店舗数が多いサービスです。本格的なネットショップを開設・運営できると評判です。Shopifyと共通している点は、
- 多数のテンプレートから選び、カスタマイズしてネットショップを作成できる
- HTMLやCSSでカスタマイズも可能
- アプリを追加することによって、海外販売やカゴ落ち防止など、必要な機能を搭載できる
Shopifyと異なる点は、
- 初期費用は3,000円かかるが、販売手数料はかからない
- 独自ドメイン利用の場合は、月額1,000円がかかる
- 月額費用は、834円のエコノミープランと3,000円のレギュラープラン、7,223円のラージプランがあり、エコノミープランでは、利用可能なデザインテンプレートやフリーページに制限があるため、本格的なネットショップを運営したい場合は、レギュラーまたはラージプランが適している
- 決済手数料は決済代行会社によって異なる。また、クレジットカード会社ごとに月額最低手数料が1,000~2,500円に設定されており、月の決済手数料がこの金額を下回る場合、この金額を支払う必要がある。
- 販売手数料は0円ですが、決済する際には、GMOイプシロンのような外部決済代行会社と契約する必要がある
- BASE
BASEは、全国80万店以上に導入されており、ネットショップが無料で、30秒内に開設できると評判です。Shopifyと共通して点は、
- デザインテンプレートを利用し、初心者でも簡単にショップが作れることができる
- HTMLによりカスタマイズも可能
- アプリにより、配送日設定や独自ドメイン、カテゴリ管理など多彩な機能を追加ができる
- クレジットカード決済手数料もほぼ同様(Shopifyが3.25%~、BASEは3%+40円)
Shopifyと異なる点は、
- Shopifyのアプリ数うは2,000種類以上、BASEのアプリは50種類ほど
- BASEは初期費用・月額費用ともに無料であるが、1回の注文の総合計(送料含む)に対してサービス利用料が3%かかる。Shopifyでは、決済にShopifyペイメントを利用すると注文に対して手数料がかからない
- 決済の面では、Shopifyでは、キャッシュレス決済と代引き決済が可能だが、BASEでは不可。
となっています。
Shopifyに向いている人は?
カスタマイズできる独自のネットショップを希望する人
Shopifyでは、ブランディングに必要な独自ドメイン名の利用が可能です。スマホやタブレットの表示に対応したレスポンシブデザインの100種類以上のテンプレートから好きなデザインを選ぶことができます。また、Shopifyには2000以上の「アプリ」と呼ばれる、ブラグインのような拡張機能を備えています(有料と無料のアプリがありますが、アプリを追加しすぎてしまうと、月額費用が高くなってしまうため、注意が必要になります)。Shopifyはデザインだけではなく、機能も柔軟にカスタマイズすることができるため、独自のネットショップを開設したい人におすすめです。
集客に強いサービスを探している人
Shopifyは、ネットショップへの集客に重要なSEO対策(上位表示対策)を効率的に実施する仕組みを備えています。そのため、ネットショップ作成を提供している他のサービスと比較し、SEO対策が有利だと言われています。また、SNS(Facebookや、Instagram、 Pinterestなど)に連携し、開設したネットショップの販売チャネルを瞬時に追加することができます。
カゴ落ち防止機能を求めている人
「カゴ落ち」とは、お客さんのカゴの中に商品が入ったまま、購入されないことを指します。実は、ECサイトのカゴ落ち率は、全体の約7割近くだそうです。Shopifyには、そのカゴ落ちしたお客さんへ商品購入のアピールを再度送る機能を事前に備えています。多くの類似サービスでは、このカゴ落ち機能が付いておらず、有料で追加することが可能ですが、費用が高額になりがちです。
海外通販に興味がある人
Shopifyは世界175カ国で利用されているため、日本はもちろんのこと、世界中の決済方法や言語、通貨、各国の税率などが対応されています。「自分のネットショップを通販の対象国の言語に訳するのが難しい」と思われている方でも、柔軟に設定することが可能です。
まとめ
Shopifyの解説と、誰に向いているのかについて紹介しました。Shopifyは
- カスタマイズできる独自のネットショップを希望する人
- 集客に強いサービスを探している人
- カゴ落ち防止機能を求めている人
- 海外通販に興味がある人
に向いています。
一方で、国内のみを対象に、お小遣い稼ぎ程度にネットショップの開設を試してみたいと思われている方や企業は、日本特有の環境に適応されている、日本人ユーザーが多い他のプラットフォームを選択することが適していると言えるでしょう。
「ネットショップを開設したい」と思われている方の参考になると幸いです。